自動車・同付属品製造業

カークーラーの製造工程では、アルミ配管の接続部からの漏えいを防止するため、配管部品にゴム製のOリングの挿入を行うことが必要であり、従来は、ロケット治具を使用し、潤滑油を付着させたOリングを手先で押し滑らせて挿入していた。

この作業においては、Oリングに異物が付着して気密が保たれないことを避けるため、手袋を使用できなかったので、手の全体に潤滑油が付着して、手が荒れたり、かぶれたりする作業者があり、特に女性においては、その症状がひどかった。また作業性もよくなかった。

Oリングを手で持たないようにし、かつ作業性も大幅に向上する治具を作成したものである。Oリングを装填のために整列する「自動整列機」と配管部品に挿入するための「挿入治具」とからなっている。

Oリングを手で直接持つ必要をなくしたことにより、潤滑油に皮膚が触れなくなったので、手が荒れたり、かぶれたりすることがなくなった。また挿入に要する時間が大幅に短縮され、作業性においても著しい向上があった。

平成5年12月〜平成6年4月

自動整列機および挿入治具1組当たり、約50万円

有り