近年、サービスの経済化の進展に伴い、いわゆる第三次産業における労働者数の増加が著しく、これに伴って、労働災害も増加の様相を示し、労働災害全体に占める構成比は、上昇している。
本報告書は、第三次産業のうち、卸・小売業に関して、昭和60年度中に発生した労働災害のうち労働者死傷病報告書により13,575件について、その発生原因となった諸要素及びそれら相互の関係を解明するために、分析を行って、その結果をとり まとめたデータ集である。
分析の内容は、事業場の規模、職種、作業の種類、被災者の性別・年齢、起因物、事故の型、不安全状態、不安全行動等で、それぞれ項目別にまとめたものを、さらにクロス集計を行っている。
加えて、災害の発生状況をより明らかにするため、取り扱い商品別に、次の九つの業種に分類し、再分析を行っている。
また、巻末には、主要業種の労働災害事例が196件掲載されているので、参考になる。
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