一般港湾運送業
貨物船内において、コンテナを大型リフトにて二段積みしているが、船の揺れによるコンテナの滑りを防ぐために、緊締を取り付ける必要がある。コンテナの高さは2.5mあるため短い梯子を使用しての装着作業となっている。
昇り降りの際に梯子が滑る危険性や、足を滑らせる危険性、また狭い船内においての作業なので掛けてある梯子に足を引っかけたりという危険があった。その危険をなくすために次の考案を作成した。
梯子を使用することなく、緊締をコンテナに取り付ける方法を考案した。緊締には、置くだけでセットできるもの(1.8kg)と、ひねって取り付けるもの(3.4kg)との2種類があるが、先端の形を工夫することで2つの型に対して対応可能なものとした。作業方法としては、器具の先端に緊締をのせてコンテナ上部の差し込み穴にセットする。そのときに、器具をひねることでセットが完了する(写真)。また、これからの改善案として器具の材質をさらに軽くすることを検討中である。
梯子を使用していた時のさまざまな危険が排除され、また昇り降りによる作業員の重度の疲労がなくなった。また、改善前は、1つのコンテナに対し60秒かかっていた取り付け作業が30秒に短縮され作業能率の向上を図ることができた。
平成5年9月〜平成5年10月
10,000円
無し