安全衛生情報センター
休業4日以上の労働災害発生件数は、2年連続で増加しており憂慮すべき状況にありますが、本年も9月 末時点における速報ベースで増加傾向にあり、このまま推移すれば3年連続の増加となるおそれもありま す。 このため、9月28日に安全衛生部長名で災防団体をはじめ関係各団体に労働災害防止のための緊急要請を 行ったところですが、労働災害の増加傾向に歯止めをかけ、減少に転じさせるためには、この緊急要請に 止まらず、労働災害防止について具体的な取組を進めていく必要があります。 こういった現状を踏まえ、今般、特に労働災害の増加数、増加率が目立つ業種、事故の型について分析 を行い、これらの業種、事故の型を中心として、関係団体に対し、労働災害発生の防止に係る注意喚起を 図ることとしました。 セメント・同製品製造業については、別紙1のとおり、本年9月末時点における速報ベースで対前年77件 の増(+19.8%)となっています。これを事故の型別に見ると、「はさまれ、巻き込まれ」による災害が対 前年35件の増(+31.5%)と、著しい増加をみせているところです。 この傾向を踏まえ、特に注意を要すべき事故の型として、セメント・同製品製造業における「はさまれ、 巻き込まれ」災害について、分析結果及び分析結果を踏まえた留意点を別添のとおり取りまとめましたの で、会員事業場等に対して周知を図っていただき、「はさまれ、巻き込まれ」による災害防止を中心とし た労働災害防止対策に努めてくださいますよう、お願い申し上げます。