安全衛生情報センター
今夏の職場における熱中症の予防については、平成27年5月14日付け基安発0514第1号「平成27年の職 場における熱中症予防対策の重点的な実施について」(以下「重点通達」という。)により、建設業、建設 現場に付随して行う警備業、製造業を重点業種とした指導等を指示しているところであるが、別添1のと おり、本年7月末日までに発生した職場における熱中症が原因と考えられる死亡者数は8人と、前年同期よ り2人増加しており、業種別にみると、建設業における死亡災害が多発している状況である。 また、消防庁が発表している熱中症による救急搬送状況によると、平成27年5月19日から8月2日までの 熱中症による救急搬送人員数は33,934人と、前年同期より7,698人増加しており、特に、7月27日から8月 2日までの救急搬送人員数は11,672人と、1週間の救急搬送人員数としては過去最多と発表されている。 さらに、気象庁が発表している8月1日から8月31日までの1か月予報では、全地域で気温が平年より高く なる可能性があること、例年8月に熱中症による労働災害が多発していることから、引き続き、重点通達 に基づく建設業等への指導等により職場における熱中症予防対策の徹底を図られたい。 なお、夏季休暇等により長期間、高温多湿作業場所での作業から離れた場合等においては、通常、労働 者は熱に順化していないことを、関係事業場への指導等に当たり留意されたい。 また、中央労働災害防止協会、建設業労働災害防止協会及び建設業関連団体に対しては、別添2のとお り要請を行ったので、了知されたい。 (参考) ・熱中症による救急搬送状況(消防庁HP) http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html ・1か月予報(気象庁HP) http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/ ・熱中症予防情報サイト(環境省HP) http://www.wbgt.env.go.jp/