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別紙1

空気中のポリマー粒子の測定方法について

1.ポリマー粒子のサンプリング
  ポリマーはかさ密度の低いものが多く、投入や袋詰めに際してポリマー粒子が発散しやすい。過去の
 測定事例より、作業場が狭隘でB測定を行う場所が十分に確保できない場合があること、発散源のでき
 るだけ近くで測定する必要があること、作業方法により粒子の発散状況が異なり、ばく露状況にばらつ
 きがあることから、ポリマーについては個人サンプラーを用いた測定により作業者が吸入する範囲の空
 気中のポリマー粒子を捕集し、粒子の質量濃度を測定することが推奨される。個人サンプラーを用いた
 具体的な測定方法の例を2に示す。

2.使用機器と測定方法
  作業環境測定基準第2条第2項に定める特性を有する分粒装置で捕集されるレスピラブル(respirable)
 粒子を捕集できる方法とする。特に湿度が高い場合には、フィルターの目詰まりに注意が必要である。
 湿度を記録することが望ましい。

 (1) サンプラー
  レスピラブル粒子用サンプラーを用いる。指定の流速を厳守する。取扱いについては説明書を参照の
 こと。

 (2) フィルター
  質量測定に適したフッ素樹脂処理ガラス繊維フィルターを使用する。

 (3) 個人サンプラーを用いた測定の方法と評価
  作業者の襟元にサンプラーを取り付け、柔軟なプラスチックチューブでサンプラーと、腰に取り付け
  たポンプを接続する。既定の流速で粒子を一定時間フィルターに捕集した後にフィルターを秤量する。
  個人ばく露濃度は通常8時間の平均値で評価するが、作業者の高濃度ばく露を予防するためには、高
  濃度ばく露が懸念される作業の実施時間について測定を行い、当該作業におけるばく露する可能性の
  ある環境中濃度を評価することが望ましい。