安全衛生情報センター
1 米国連邦労働安全衛生庁による緊急警告の概要 原文:"OSHA and NIOSH issue hazard alert on 1-bromopropane, urge efforts to safeguard workers from exposure to toxic chemical", OSHA News Release 13-1563-NAT, July31, 2013 http://www.dol.gov/opa/media/press/osha/OSHA20131563.htm (1) 1−ブロモプロパンは、金属や電子部品の洗浄・脱脂工程のほか、スプレー式接着剤、ドライクリー ニングなどで用いられる常温で液体の脂肪族臭素化合物である。 (2) 1−ブロモプロパンは吸入や経皮吸収でばく露することにより、粘膜や皮膚刺激、神経症状を呈する ほか、生殖影響のような遅発性影響も懸念されている。 (3) 米国連邦労働安全衛生庁は、1−ブロモプロパンに対する個別規制を定めていないが、事業者は、こ の有害性から労働者を保護すべきことが法的に定められている。 (4) スプレー接着剤等を用いる業務においてACGIH等が定める限度を超えてばく露している。 (5) 米国労働安全衛生法危険有害性周知基準(HCS)に基づき、事業者は労働者への危険有害性情報の周 知、教育訓練を行わなければならない。ばく露の評価を行い、有害性の低い化学物質への代替、換気 等の工学的対策、管理的対策、保護具の使用により、ばく露がコントロールされるべきである。 2 1−ブロモプロパンに係る危険有害性情報 CAS 106-94-5 物性等:添付の安全データシート(SDS)を参照 3 1−ブロモプロパンに係る日本国内の主な規制 (1) 労働安全衛生法関係 労働安全衛生法施行令別表第1(危険物)の第4号(引火性の物) 労働安全衛生規則第24条の14(危険有害化学物質等)、第24条の15(特定危険有害化学物質等) (2) 化学物質排出把握管理促進法関係 第1種指定化学物質(PRTR届出義務、SDS対象) 通知先(関係業界団体) 一般社団法人日本化学工業協会 一般社団法人日本化学品輸出入協会 化成品工業協会 農薬工業会 日本製薬団体連合会 日本産業洗浄協議会 日本接着剤工業会 全国クリーニング生活衛生同業組合連合会 一般社団法人日本化学物質安全・情報センター安全データシート(PDF:316KB)