(平成23年10月28日 基安労発1028第1号・基安化発1028第1号により廃止) 参考情報2 オルト-フェニレンジアミンの基本情報
化学式 | C6H8N2 | |
別名 | オルト-ジアミノベンゼン | |
CAS No. | 95-54-5 | |
物理学的性質 | 分子量 比重 凝固点 沸点 引火点 発火点 |
108.15 0.938(20/4℃) -134.5℃ 45.0℃ -31.7℃ 293℃ |
常温での性状 | 白色板状。空気中に放置するとしだいに紫褐色あるいは黒色に変わる。エーテル、アルコール、クロロホルムに易溶、水に可溶。 | |
輸入量 | 1,000〜1万t(平成16年度) | |
用途(中間体等) | 農薬、防さび剤、医薬品、顔料 | |
法令による規制の現状 | 労働安全衛生法:「変異原性が認められた化学物質」 施行令第18条の2(MSDS対象物質) 特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律 :第2条第1種指定化学物質 消防法:第9条の2貯蔵等の届出を要する物質政令別表第2省令第2条 毒物及び劇物取締法:第2条別表第2劇物 船舶安全法:危規則第3条危険物等級3引火性液体類 航空法:施行規則第194条危険物引火性液体 |
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がん原性評価 | IARC:評価なし 日本産業衛生学会:評価なし ACGIH:A3 |
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動物に対する評価 | RTECS=急性経口毒性LD50:510mg/kg(ラット) | |
国が実施したがん原性試験等の結果概要 (経口) |
ラットでは、雄雌とも肝細胞線腫及び幹細胞がんの顕著な発生増加、雄の膀胱に移行上皮乳頭腫及び移行上皮がんの発生増加が認められ、がん原性を示す明らかな証拠であると考えられた。 マウスでは、雄に肝細胞線腫の発生増加、雌に肝細胞線腫及び肝細胞がんの顕著な発生増加、雄雌の胆嚢に乳頭状腺腫の発生増加が認められ、雄に対するがん原性を示す証拠と雌に対するがん原性を示す明らかな証拠であると考えられた。 |
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変異原性の有無、強さ | 微生物を用いる変異原性試験 陽性 最大比活性値=3.5×103revertants/mg〔TA98、S9(+)〕 ほ乳類培養細胞を用いる染色体異常試験 陽性 SD20=0.0016mg/ml〔CHL、S9(-)〕 |
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ばく露限界 | 日本産業衛生学会:0.1mg/m3 ACGIH:0.1 mg/m3(TWA) |
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ヒトへの影響 | - | |
資料出所 | 「14906の化学商品」化学工業日報社(2006) 「化学物質の製造・輸入量に関する実態調査(平成13年度実績)」 経済産業省(2003) 「既存化学物質に係る変異原性の評価に関する調査研究」 中央労働災害防止協会(1992) 「既存化学物質に係る変異原性の評価に関する調査研究」 中央労働災害防止協会(1993) |