(平成23年10月28日 基安労発1028第1号・基安化発1028第1号により廃止) 参考情報8 1-ブロモ-3-クロロプロパンの基本情報
化学式 | BrCH2CH2CH2Cl | |
別名 | トリメチレンクロロブロマイド、1-臭化-3-塩化プロパン | |
CAS No. | 109-70-6 | |
物理化学的性質 | 分子量 比重 沸点 |
157.44 1.59(8/4℃) 143℃ |
常温での性状 | 無色の液体。 | |
生産量 | 2,000t(推定)(平成16年) | |
用途(中間体等) | 医薬合成原料、特殊染料中間体、農薬合成原料 | |
法令による規制の現状 |
労働安全衛生法:「変異原性が認められた化学物質」 |
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がん原性評価 | IARC:評価なし 日本産業衛生学会:評価なし ACGIH:評価なし |
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動物に対する評価 | RTECS=急性経口毒性LD50:930mg/kg | |
国が実施したがん原性試験等の結果概要 (吸入) |
ラットでは、雄に肝細胞がんと肝細胞線腫の発生増加が認められ、雄に対するがん原性を示す明らかな証拠であると考えられた。また、細気管支-肺胞上皮線腫、大腸の腺腫及び皮膚/付属器官の毛嚢上皮腫の発生増加、大腸の腺がんの発生も認められた。雌に肝細胞がん、肝細胞線腫及び肝血管肉腫の発生増加が認められ、雌に対するがん原性を示す明らかな証拠であると考えられた。また、細気管支-肺胞上皮線腫の発生増加、大腸の腺腫、皮膚/付属器官の毛嚢上皮腫の発生も認められた。 マウスでは、雄雌とも、細気管支-肺胞上皮がんと細気管支-肺胞上皮線腫の発生増加が認められ、がん原性を示す明らかな証拠であると考えられた。また、雄では前胃の扁平上皮乳頭腫とハーダー腺の腺腫の発生増加、肺の腺扁平上皮がんと扁平上皮がんの発生、雌では前胃の扁平上皮乳頭腫とハーダー腺の腺腫の発生増加、前胃の扁平上皮がんの発生も認められた。 |
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変異原性の有無、強さ | 微生物を用いた変異原性試験 陽性 最大比活性値=1.00×102 revertants/mg〔TA1535、S9(+)〕 ほ乳類培養細胞を用いた染色体異常試験 陽性 SD20=0.29mg/ml〔CHL、S9(+)〕 |
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ばく露限界 | - | |
ヒトへの影響 | - | |
資料出所 | 「14906の化学商品」化学工業日報社(2006) |