(平成28年3年31日 基発0331第26号により廃止)
(参考10)2-ブテナールに係る情報
1 性状
2-ブテナールは、常温常圧では無色の液体で、特有の刺激臭を有する。酸素によって容易に過酸化物
や酸に変わる。高い引火性がある。爆発濃度範囲では引火爆発を起こすおそれがある。爆発性の過酸化
物を生成することがある。加温又はアルカリの影響下で重合し、火災又は爆発の危険を伴うことがある。
強力な還元剤であり、強酸化剤、その他多くの物質と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。
なお、物性等については表に示すとおりである。
表 2-ブテナールの物性等
CAS No. |
123-73-9 |
化学式 |
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分子量 |
70.1 |
融点 |
-69℃ |
沸点 |
104℃ |
比重(20℃) |
0.85 |
蒸気圧(20℃) |
4.0kPa |
蒸気密度(空気=1) |
2.41 |
引火点 |
13℃ |
発火点 |
232℃ |
爆発限界 |
2.1〜5.5% |
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2 用途
ブタノ−ル、クロトン酸、ソルビン酸等の各種化学品の原料、医薬品の原料等
3 人に対する影響
2-ブテナールの蒸気は、皮膚、気道を強く刺激し、眼に対して腐食性を有する。肺に影響を与え、呼
吸障害を生じることがある。高濃度ばく露により死に至ることがある。
4 その他のがん原性に関する評価
(1)国際がん研究機関(IARC)
Group3(ヒトに対する発がん性があるとは分類できない物質)
(2)米国産業衛生専門家会議(ACGIH)
A3(実験動物に対して発がん性のある物質)