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参考1

                 エピクロロヒドリンに係る情報

1 性状
   エピクロロヒドリン(別名:1-クロロ-2,3-エポキシプロパン)は、常温常圧でクロロホルム臭を有
  する無色液体であり、水に微溶、有機溶剤に可溶である。また、物性等は表に示すとおりである。

表 エピクロロヒドリンの物性等

   CAS.No.
106-89-8
   化学式
構造式
   分子量
92.53
   沸点
115.2℃
   融点
-57.2℃
   引火点
30.5℃
   比重
1.2

2 用途    エポキシ樹脂、合成グリセリン、グリシジルメタクリレート、界面活性剤、イオン交換樹脂など   の原料、繊維処理剤(羊毛や木綿の防縮・防しわ剤)、溶剤(酢酸セルロース、セロハン、エステルゴ   ム)、可塑剤、安定剤、殺虫殺菌剤、医薬品原料 3 人に対する影響    目・のど・鼻の粘膜を刺激する。結膜炎を起こすことがある。    蒸気吸入又は皮膚吸収により、吐き気、疲労感、胃腸、腎臓障害等を起こす。また、肺損傷を起こ   すおそれがある。 4 がん原性に関する評価  (1) IARC(国際がん研究機関)     :Group2A(人に対して恐らく発がん性がある物質)  (2) 日本産業衛生学会     :第2群A(人間に対しておそらく発がん性があると考えられる物質で、発がん性の証拠がより十分な     物質)  (3) ACGIH(米国産業衛生専門家会議)     :A3(実験動物に対してのみ発がん性が確認された物質) 5 ばく露限界濃度   ACGIH:TLV-TWA 0.5ppm(1.9mg/m3)(1997年)   (注)TLV-TWA:時間荷重平均ばく露限界濃度     (  )内の年は、濃度についての最終改訂年