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別添1 温水用逃がし弁の大きさを求める算式(ボイラー関係)


 温水用逃がし弁(以下「弁」という)の大きさを求める算式は、次の1又は2による。
1. 弁の所要吹出し量から求める場合
.......................................(1)
      S :吹出し面積(mm2)
      W :弁の所要吹出し量(kg/h)
      p 1:吹出し量決定圧力(1)(MPa)
      κ:吹出し量決定圧力p 1の飽和温度ts ℃と弁の入口側の温水の温度t1 ℃との差 Δt ℃に対する          修正係数で図1による。
      γ1:弁の入口側温水の密度(kg/l )で表1による。



 ただし、式(1)において、(p 1+0.1) κMPaの値が、吹出し量決定圧力p 1MPaと弁の出口側圧力p 2MPaとの差(p 1p 2)MPaの値を超える場合は、(p 1+0.1) κを(p 1p 2)に置き代えて計算する。

(1) ここでいう吹出し量決定圧力とは、ボイラー構造規格・圧力容器構造規格
   においては逃がし弁の設定圧力にその10%に相当する値(最小0.034MPa)
   を加えたものをいう。

備考 温水ボイラーに限っては、温水用逃がし弁は温水の温度が120℃以下の
  場合に適用される。120℃を超える場合は、ボイラー構造規格第65条第2項
  により、安全弁を備えなければならない。その大きさはIの第2の43の(1)の
  ウに定められた安全弁の吹出し量を算定する算式から求められる。なお、こ
  の場合、ボイラー構造規格第65条第2項により、安全弁の所要吹出し量
  (kg/h)は次式によって求められる。
W Q

h 1h 2
      Q :熱出力(kJ/h)
      h 1:ボイラーの最高使用圧力に相当する飽和蒸気のエンタルピ(kJ/kg)
      h 2:給水の比エンタルピ(kJ/kg)


2. 圧力容器の熱入力又は温水ボイラーの熱出力から求める場合
......................(2)

      Q :圧力容器の熱入力又は温水ボイラーの熱出力(kJ/h)
      ε:水の体膨張係数で表2による。
      C :水の定圧比熱(kJ/kg℃)で表2による。

      なお、式(2)において、(p 1+0.1) κと(p 1p 2)の選択については、式(1)の場合と同じとする。

備考 温水ボイラー用逃がし弁の適用条件は、1の備考による。