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別添


災害事例1第二種圧力容器ののぞき窓の破裂災害
新たに設置したエアータンク(第二種圧力容器:最高使用圧力0.97MPa、内容積3.61m3)の試運転中、圧力容器ののぞき窓が破裂し、点検のため内部をのぞいていた労働者が死亡した。のぞき窓のガラスは、圧力容器構造規格第51条に適合していない米国のコーニング社製のパイレックス#7740(硼珪酸ガラス)を使用していた。


災害事例2第一種圧力容器ののぞき窓の破裂災害
ゴム加硫器(第一種圧力容器:最高使用圧力2MPa、内容積0.66m3)に蒸気を送気し、内部の圧力が約1.4MPaまで上昇したとき、のぞき窓付近から蒸気が吹き出し、その直後にのぞき窓が破裂した。のぞき窓のガラスは、前日に圧力容器構造規格第51条に適合していない米国のコーニング社製のパイレックスR#7740(パイレックス強化ガラス)に交換していた。


(参考)
JISR3206(強化ガラス)は、 JISR3202(ソーダ石灰ガラス) を熱処理(強化)したものである。なお、普通ガラスと強化ガラスを簡易に見分ける方法には、歪偏光板による方法がある。


ガラスの曲げ強さ試験結果
曲げ強さ(N/mm2)
JISR3206(強化ガラス) 304
JISR3202(ソーダ石灰ガラス) 60
パイレックス#7740(硼珪酸ガラス) 52
パイレックスR#7740(パイレックス強化ガラス) 133

(注)「曲げ強さ」は、JISB8286「圧力容器用のぞき窓」の7.4の曲げ強さ試験に基づき実施したもので、3試験片の最小値とした。