ルーターの点検基準
点検項目 |
点検方法 |
判定基準 |
異常を認めたときの措置 | 時期 |
||
日常点検 |
定期点検 |
|||||
1.ブレーキ | 1.制動の確実さ | ルーターを無負荷で運転し、主軸の回転が正規の回転に達した後、操作スイッチを切り、ブレーキを作動させ、作動の確実さを目視又は触感により調べる。 | ブレーキを作動させてから、概ね10秒以内に停止すること。 尚、ブレーキモーターについては10秒以内に停止すること。 |
調整又は修理すること。 | ○ |
|
2.損傷の有無 | 電源を切るなど、ルーターが不意に起動しない措置を施した後、ブレーキシューやブレーキライニング等に摩耗、亀裂等の損傷がないか目視により調べる。 | 制動に影響を及ぼす摩耗、亀裂等の損傷がないこと。 | 交換すること。 | ○ |
||
2.刃物、ベルト等の回転部の覆い | 1.固定の確実さ | 電源スイッチを切るなど、ルーターが不意に起動しない措置を施した後、覆いを手で揺すり固定の確実さを触感により調べる。 | ぐらつきがないこと。 | 調整又は修理すること。 | ○ |
|
2.損傷の有無 | 電源スイッチを切るなど、ルーターが不意に起動しない措置を施した後、覆いに亀裂、変形等の損傷がないかを目視により調べる。 | 亀裂、変形等の損傷がないこと。 | 修理すること。 | ○ |
||
3.刃の接触予防装置 | 1.昇降の円滑さ、確実さ及び固定の確実さ | 電源スイッチを切るなど、ルーターが不意に起動しない措置を施した後、刃の接触予防装置を手で昇降させ、昇降の円滑さを触感により調べる。次に刃の触感予防装置を加工材の厚さに合わせて固定した後、刃の接触予防装置を手で上下に揺すり、固定の確実さを触感により調べる。 | [1]昇降操作が著しく重くないこと。 [2]固定が確実であること。 |
調整又は修理すること。 | ○ |
|
2.損傷の有無 | 電源スイッチを切るなど、ルーターが不意に起動しない措置を施した後、刃の接触予防装置に亀裂、変形等の損傷がないかを目視により調べる。 | 亀裂、変形等の損傷がないこと。 | 修理すること。 | ○ |
||
4.主軸固定装置 | 1.作動の円滑さ及び確実さ | 電源スイッチを切るなど、ルーターが不意に起動しない措置を施した後、主軸固定装置を作動させ、手で主軸を回転方向及び逆方向に揺すり、作動の円滑さ及び確実さを目視又は触感により調べる。 | [1]ノックピンの作動が重くないこと。 [2]ノックピンは所定の位置まで挿入されていること。 |
調整又は修理すること。 | ○ |
|
2.損傷の有無 | 電源スイッチを切るなど、ルーターが不意に起動しない措置を施した後、ノックピン及びノックピン穴の摩耗、変形等の損傷がないかを目視により調べる。 | 摩耗、変形等の損傷がないこと。 | 修理すること。 | ○ |
||
5.テーブル昇降装置及び固定装置 | 1.作動の円滑さ及び固定の確実さ | 電源スイッチを切るなど、ルーターが不意に起動しない措置を施した後、テーブルの昇降の全距離について昇降させ、スティックスリップがないか、又テーブルを昇降の任意の位置で固定し、テーブルを手で上下に揺すり、固定の確実さを目視又は触感により調べる。 | [1]昇降操作が著しく重くないこと。 [2]昇降にスティックスリップがないこと。 [3]固定が確実であること。 |
調整又は修理すること。 | ○ |
○ |
2.ペダル装置の作動の円滑さ及び確実さ | 電源スイッチを切るなど、ルーターが不意に起動しない措置を施した後、ペダル装置を作動させ、任意の位置でペダルから足を離し、テーブルが下降しないかを目視により調べる。次に補助ペダルを足で踏みテーブルが所定の位置まで下降するかを調べる。 | [1]操作が著しく重くないこと。 [2]下降しないこと。 [3]所定の位置まで下降すること。 |
調整又は修理すること。 | ○ |
○ |
|
6.主軸昇降装置及び固定装置 | 昇降の円滑さ及び固定の確実さ | 電動スイッチを切るなど、ルーターが不意に起動しない措置を施した後、主軸を昇降の全距離について昇降させ、ステックスリップがないか、又主軸を昇降の任意位置で固定し、主軸を手で軸方向に揺すり、固定の確実さを目視又は触感により調べる。 | [1]昇降操作が著しく重くないこと。 [2]昇降にスティックスリップがないこと。 [3]固定が確実であること。 |
調整又は修理すること。 | ○ |
○ |