(2)軸 組 工 法
番号 | 作業工程 | 作業内容 | 安全上の留意事項 | 説明図 | |
1 | 準備作業(各工法共通事項) | [1]建築現場周辺の調査 | ○ 搬入経路にあたる現場周辺の道路の状況(道路の幅員、駐・停車、一方通行等各種の制限の有無等)、建築現場の敷地までの進入路の状況(道路の舗装状況、幅員、勾配等)についてあらかじめ調査すること。 | ||
[2]工事安全計画の作成 | ○ 工事安全計画の作成に当たっては、安全な仮設設備の配置及び取付け時期、安全標識の表示方法、安全な作業方法、作業主任者の確保等に留意すること。 | ||||
[3]近隣居住者に対する説明 | ○ 近隣居住者に対して、工事の日程(工事期間、作業時間、休日)、工事関係車両の状況(進入・退出経路、駐車位置、駐車台数、道路占有状況、標識の設置、防護設備(防火設備を含む。)の設置)、日照の確保、騒音、振動の状況等について十分に説明し、第三者災害の防止等に配慮すること。 | ||||
[4]工事計画の打合せ | ○ 各専門工事業者及びその他の工事関係者に対して、工事計画の内容を十分説明すること。また近隣居住者からの要望、附帯条件についても併せて説明すること。 | ||||
[5]架線の処理 | ○ 建物、足場等に近接する架線は、電力会社に依頼して防護管を取り付けさせること。 | ||||
[6]障害物の撤去、整地 | ○ 小型ブルドーザー等により、障害物の撤去及び整地を行う場合には、既設のガス管等を損傷しないように留意すること。 | ||||
[7]仮囲い、下小屋の設置 | ○ 仮囲い及び下小屋を設置した場合には、強風時における安全性に留意すること。 | ||||
2 | 部材(木材)加工作業 | 墨付け、継手、仕口加工等 | ○
加工場内の整理整頓を行うこと。 ○ 材料、加工部材等は、工程別に整理しておくこと。また、集積するときは、棧木を一段毎に入れる等の方法により荷崩れを防止すること。 ○ 電動丸のこ、電動かんな、電動ドリル等の使用に当たっては、次の点に留意すること。 |
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イ、常に刃を研磨しておくこと。ロ、刃を取り替える時は必ずプラグを外すこと。 ハ、作業中は、工具の下に手を入れないこと。 ニ、工具の安全装置及び、安全カバーは機能を点検するとともに無効にして使用しないこと。 ホ、作業服等が巻き込まれないようにすること。 ヘ、コードはつまづき、絡みつき等がないように整理すること。 ト、コード、ソケット、コンセント等は使用前に十分点検すること。 |
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○
所要の電気容量を確保するとともに、漏電・過電防止ブレーカーを設置すること。 ○ 適切な照明を確保すること。 |
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3 | 土工・基礎工作業 | 水盛りやりかた、根切り、割栗地業、基礎コンクリート、天端ならし、埋戻し、地ならし | ○ 車両系建設機械等により作業を行う場合は、次の点に留意すること。 | ||
イ、作業開始前の点検を必ず行うこと。 ロ、有資格者に作業を行わせること。 |
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○
掘削作業等における土砂崩壊を防止するため土止め等を確実に行うとともに、地山の状態、部材の損傷の有無等について十分点検し、かつ、掘削面の養生を十分に行うこと。 ○ 木杭は、大節のないものを使用し、硬い地盤の場合には、金属棒等にて穴をあけてから打ち込むこと。 ○ やり方、型わくを整理し、余剰残土、使用済の型わくは速やかに搬出すること。 ○ 電動のこは、点検整備を行うとともに、無理な姿勢、方法で使用しないこと。 ○ ランマー等の機械により転圧作業を行うときは、危険のないように2人で作業するとともに、適正な使用方法によること。 |
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4 | 軸組(建方)作業 | [1]事前準備、打合せ等 | ○
必要な人員を確保するとともに、できる限り余裕のある工程で作業を行うこと。例えば、30坪〜40坪の住宅1棟の建方を1日かけて行う場合は、作業指揮者を含めて6人位(大工2人〜3人、トビ3人〜4人)必要であること。1日で行えない場合は2日かけて行うこと。 ○ 建方作業の方法、手順(材料の搬入、集積を含む。)及び役割分担について、作業指揮者及び墨付けした者が中心となって説明、打合せを行うこと。 ○ 作業指揮者は、服装、はき物(縫付け地下たび)、保護帽、安全帯、使用工具、ロープ、足場材(とびつき)等を点検するとともに、必要な指示を行うこと。 ○ 高所での作業は、作業指揮者の指示により、健康状態が良好で熟練した者に行わせること。 ○ 雨天、雪、強風等の悪天候時(悪天候が予想される場合を含む。)又は、天候の急変時には建方作業を中止すること。 ○ 現場内の整理、整頓を行うこと。 |
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[2]土台、建方準備 | ○
土台の据付けは、二人で行い、声をかけあって、土台と基礎との間に手足をはさまれないように注意して行うこと。また、土台に防腐剤を塗布する場合は、防腐剤が目に入らないよう注意すること。 ○ 土台に穴をあけるために使用する電動ドリルの刃はよく研磨し、作業中は、衣服のすそ等が巻き込まれることのないようにすること。 ○ 土台を据え付けた後は、土台上に足場板を敷き作業床を確保すること。 |
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[3]一階軸組組立て イ、柱、1階桁、2階胴さし、仮筋かい及び管がらみの取付け ロ、管がらみ上の作業床の設置 |
○
部材は、順序よくたて起こしが出来るようにきざんでおき、1階柱、1階用の桁及び2階の胴差しは下で地組みをするとともに、仮筋かいを打ってからたて起こすこと。 ○ 桁行(長手)方向を起こし、はり間方向に仮筋かい(控え)(90×30mm以上のもの又はそれと同等以上の強度をもつ筋かつ等)を打つこと。 ○ 仮筋かいには、板厚の2倍以上の長さの釘を2本打ち、返しの仮筋かいを必ず打っておくこと。 ○ 2階通し柱がある時は、なるべく桁方向の管柱を起こして、桁から1〜1.3メートルの位置に管がらみをポリロープ、荒なわ等で取り付け、その上に足場板を敷いた後、妻側の管柱と通し柱とを組み立てること。 ○ 作業の進捗に合わせて左右対称に仮筋かい(控え)を確実に取ること。桁行が長い(5メートル程度)場合は、2ヶ所以上に仮筋かい控えをとること。 ○ 管がらみ上に敷いた足場板が三点支持にならない場合は、更に補強の管がらみを取り付けること。なお、足場板は管がらみに仮結びしておくこと。 |
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[4]二階軸組組立て イ、胴さし及び二階ばりの取付け ロ、二階作業床の設置 |
○
一階部分の組立てが終わった時点で、大体のゆがみを直し、二階ばりを十分に固定すること。 ○ 一階軸組組立て時に設けた管がらみ上の作業床の上で作業を行うこと。 ○ 二階ばり、小ばりを取り付けた後、十分な強度を有する足場板、コンパネ、二階床材等を仮敷きし、板厚の2倍以上の長さの釘で仮止めし、又はゴムバンド等で止めること。この場合、2階用の仮筋かいを打つのに支障がないようにするとともに、資材等の取込口についても配慮すること。 ○ 2階作業床に荷揚げした2階軸組み材料は仕分け整理し、荷くずれ防止等のため枕木を入れておくこと。 |
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ハ、二階柱、管がらみ、仮筋かいの取付け | ○
通し柱がある場合は、通し柱に管がらみを取り付けること。なお、二階管がらみは二人で取り付けること。 ○ 桁間、はり間の大きいところは、管柱と小屋ばりの掛る柱に仮筋かいを打っておくこと。 ○ 仮筋かいには、板厚の2倍以上の長さの釘を本打ち、返しの仮筋かいを必ず打っておくこと。 |
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ニ、二階管がらみ上の作業床の設置 | ○ 二階管がらみ上に足場板を敷き、ポリロープ、荒なわ等で管がらみに仮結びしておくこと。 | ||||
[5]小屋組組立て イ、軒げた、小屋ばり等の取付け |
○ 二階軸組の組立て終了後、仮筋かいを左右対称に取り付け、一階と同様に返しの筋かいを十分に打っておくこと。 | ||||
ロ、束、母屋、棟木の取付け | ○
建方作業が終了した時点で、直ちにゆがみを直し、仮筋かいを定位置に打ちかえること。 ○ 仮筋かいの釘抜きをする時は、釘抜きが釘頭からはずれることがあるので注意すること。 ○ 小屋ばり、桁上等に材料を取り込む作業を行う場合は、作業床上で行うこと。 ○ 軒げた、小屋ばりの組み立て終了後、小屋ばり又は桁上に足場板を並べて仮打ちし、作業床を確保すること。足場板が斜めになる時は、ゴムバンド等で止めること。 ○ 小屋ばり等に材料を積置きする場合は、部材等の飛来落下の防止のため部材を縛っておくこと。 |
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6 | 足場の設置作業 | [1]足場の設置計画の策定 | ○
建方終了後すみやかに足場を設置すること。 ○ 新築、増改築等工事の種類に適応した作業性のよい足場を計画すること。また、足場を使用する職種についても留意すること。 ○ 原則として本足場、わく組足場(低層建築工事用簡易枠組足場)、ブラケット一側足場又は布板一側足場を設置すること。敷地が狭隘である場合はブラケット一側足場とすることが望ましいが、隣家が近接している場合であって足場からの転落・墜落の危険性が回避できる場合には、丸太又は単管のだき足場を設置しても差し支えないこと。 ○ 作業現場や周辺の状況、気象等について確かめること。特に、作業に支障となる障害物があれば除去対策を講じること。 ○ 材料の搬入方法と時期を確認すること。 |
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[2]足場の設置 | ○
足場の組立て作業(解体作業を含む。)は、直接作業を指揮する者を選任し、その者に作業を指揮させること。高さが5メートルをこえる場合は、足場の組立て等作業主任者を選任すること。 ○ 作業主任者は、作業者に、作業箇所の状況、作業手順を図面等によって説明し、材料の仮置場、取扱い方法、保護具の使用方法について正しい指示を与えること。また、保護帽や安全帯の正しい着用や、服装の良否を確認し、これらが不適当である場合には、その場でただちに直させること。 ○ 安全で丈夫な構造の足場を設置すること。(「木造家屋建築工事における安全対策のポイント」の「(1)足場と作業床の設置について」を参照のこと。) ○ 足場用の材料は、欠陥のないものを使用すること。 ○ 適切な器具、工具を使用して作業すること。 ○ 足場の組立、解体の作業箇所には、関係者以外の者の立入りを禁止し、棚やロープ等の囲いを設けるとともに、立入禁止標識を掲示すること。 |
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7 | 屋根作業 | [1]共通事項 | ○
降雨・降雪・降霜時、足元が滑べる恐れのある時又は強風時には作業を行わないこと。 ○ 服装等については、作業開始前に次の点について点検を行うこと。 |
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イ、身軽で適切な服装であること。特に、作業ズボンの裾はまつわらないように始末しておくこと。 ロ、履物は、JIS S−5003に定める縫付け地下たびが望ましいこと。 ハ、保護帽及び安全帯を着用していること。 ニ、釘袋は、玄能等が落ちないようなマチの入った深いものを使用すること。 |
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○
健康状態の悪い者には、屋根上での作業は行わせないこと。 ○ 高齢者については、健康状態を十分にチェックすること。 |
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[2]材料、荷揚げ及び仮置き | ○ 材料の荷揚げは、次の点に留意して行うこと。 | ||||
イ、大きな節、木目の切れ等があり折損の恐れのあるたる木、野地板は荷揚げしないこと。 ロ、手渡しで材料を小屋組上へ荷揚げする場合は、「確認」の声をかけ合って行うこと。 |
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○ 飛散、落下防止のため、材料は次の点に留意して仮置きすること。 | |||||
イ、たる木は、小屋・母屋上に水平に置くこと。 ロ、野地板類を勾配のあるところに仮置きする場合は、数ヶ所に平均して置き、すべり落ちないよう、たる木に滑り止めを打ちつけ、又はロープ等で縛っておくこと。 ハ、残材は速やかに卸すこと。 |
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[3]たる木の取付け | ○
たる木の取付けは、軒桁、小屋ばり上に設けた作業床上で行うこと。 ○ たる木は、大節のあるもの、目の通りの悪いものは使用しないこと。 ○ たる木の取付けは、釘2本打ちとし、必要に応じて金物等で補強すること。 |
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[4]野地板張り | ○
野地板は、大節のあるもの、目の通りの悪いものは使用しないこと。 ○ 野地板は、軒出を側足場上にて決め、広小舞を打ってから下から上へと張っていくのが望ましいこと。また、小幅板は、たる木ごとに必ず2本以上の釘で止めること。 ○ 小屋ばり上に設けた作業床は、野地板張りが完了するまで設置しておくこと。ただし、軒げた近くの足場板がじゃまになり、後で抜けなくなる場合は、母屋より内側の束間に一枚ずつ足場板を敷くこと。 ○ やむを得ず足場が設置されていない場合においては、たる木打ち、野地板張り作業時は、棟木に親綱を張り、ロリップ付きの安全帯を着用すること。なお、親綱は屋根下地、屋根ぶき作業で兼用すること。 ○ たる木上で電動丸のこにより、野地板の継手を重ね切りする時は、電動丸のこの反発又は野地板のはね返りに注意すること。 ○ 架線が近くにある時は、防護管が取り付けられていることを確認し、たる木、野地板の振り回しによる架線との接触に注意すること。 ○ 合板の野地板はすべりやすいので注意すること。 ○ 屋根上において、電動丸のこ等の電動工具の使用に当たっては次の点に留意すること。 |
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イ、必ず使用前に点検・整備を行うこと。 ロ、安全カバーの機能を無効にしないこと。 ハ、コードは足などにからむことのないよう整頓しておくこと。 ニ、電源用ドラム、電動工具の落下防止措置を講ずること。 ホ、作業床のないところ又は不安定な足場上では電動工具を使用しないこと。 |
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[5]瓦、石綿スレート、金属板等の取付け | ○ 屋根勾配が6/10以上又は6/10未満であっても滑りやすい下地(合板下地等)上において屋根下地作業、屋根葺き作業等を行う場合は、屋根足場を設置すること。やむを得ない場合は、親綱を設置し、安全帯を使用すること。 ○ 瓦等の昇降設備を使用するときは、屋根(軒元部等)に十分固定すること。 ○ 昇降設備は作業開始前に点検すること。 ○ 昇降設備には人を乗せないこと。 ○ 瓦葺き作業は、後方に十分注意すること。 ○ 波形鉄板、長尺鉄板等を荷上げする場合には、屋根面上での滑落、飛散防止措置を講ずること。 ○ 瓦の揚卸し、瓦葺き作業中の瓦や瓦の破片の飛来落下に注意すること。 |
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8 | 内外装作業 | [1]共通事項 | ○
外部作業では、外部足場を利用すること。また、内部作業では、床ばり作業を先行させ、作業床を確保すること。 ○ 脚立及びはしごの使用に当たっては、次の点に留意すること。 |
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イ、脚立、はしごは、適正なものを使用し、使用前に脚部の座り具合を確認すること。 ロ、仮設はしごは、必ず上部及び下部を仮止めし又はつなぎを取っておくこと。 ハ、脚立足場は、脚立を二台使用し、足元をほぼ水平にしてから足場板を渡し、足場板は脚立にロープ、ゴムバンド等で固定しておくこと。また、横倒れ防止のため、脚立には、つなぎを取ること。脚立間隔は1.8メートル以内とすること。 |
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○ 足場上での作業においては、次の点に留意すること。 | |||||
イ、点検・整備及び清掃を励行すること。 ロ、定められた積載荷重を厳守し、不要材料、残材等は足場から速やかに卸すこと。 |
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○
上部と下部との同時作業を避けること。 ○ 保護帽を着用すること。また、墜落の危険性のあるところでは、安全帯を使用すること。 ○ 材料、工具等の飛来・落下に注意すること。 ○ 塗装材料等であって火災の危険性の高いものは、現場内に保管しないこと。 ○ 計画的に材料を搬入し、整理整頓を励行すること。特に足元及び作業箇所周辺は常時清掃しておくこと。また、釘の踏み抜きに注意すること。 ○ 電動工具は、作業開始前にその機能等を点検すること。また、安全カバーの機能を無効にしないこと。 ○ 作業床のない箇所においては、電動丸のこを使用しないこと。 |
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[2]建具作業 | ○
生カッターを使用するときには、切創に注意すること。 ○ 足場上でアルミサッシの枠を取り付けるときは、2人で行うこと。 |
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[3]左官作業 (モルタル塗り作業) | ○
ミキサーを使ってモルタルを混合しているときは、スコップ等を挿入しないこと。 ○ 滑車又は揚重機を使用するときは、堅固な物に固定しておくこと。また、揚重作業を途中で中止しないこと。休憩時及び作業終了後は機械等が運転されないような措置を講ずること。 ○ モルタルを揚卸しするときは、上部と下部の者の連絡合図を十分に行うこと。 ○ 取り舟を足場上に置くときは、その安定、荷重条件をチェックすること。 ○ モルタルを取り込む作業においては、安全帯を使用すること。 |
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(モルタル吹付け作業) | ○
有機溶剤を使用する場合は、火気に注意すること。屋内作業では、防毒マスク(有機溶剤用)を使用すること。 ○ 吹付け作業を行う場合は、飛散防止のため、シート等を張ること。 |
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[4]内装作業全般 | ○
生カッターを使用するときには、切創に注意すること。 ○ 足場上でアルミサッシの枠を取り付けるときは、2人で行うこと。 |
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イ、床張り | ○
長さが1メートル以上の2階根太は2人で取り付けること。 ○ 廊下、床の間等化粧床を後張りする箇所は、足場板等で仮床を作り開口部がないようにしておくこと。 |
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ロ、天井作業 | ○
天井作業に当たっては、事前に作業床を確保するとともに、作業中は足元に注意すること。 ○ 階段室の天井は、吹抜け及び矩手になっている場合が多いので、足場板の受木の取付けに注意して足場を設けること。 |
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ハ、内法取付け作業 | ○ 脚立、うま等を利用する場合には、上り下りに伴う転倒に注意すること。 | ||||
9 | 電気・排水・衛生設備等 | [1]共通事項 | ○
外部作業では、外部足場を利用すること。また内部作業では、床ばり作業を先行させ、作業床を確保すること。 ○ 脚立及びはしごの使用に当たっては、次の点に留意すること。 |
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イ、脚立、はしごは適正なものを使用し、使用前に脚部の座り具合を確認すること。 ロ、仮設はしごは、必ず上部及び下部を仮止めし又はつなぎを取っておくこと。 ハ、脚立足場は、脚立を二台使用し、足元をほぼ水平にしてから足場板を渡し、足場板は脚立にロープ、ゴムバンド等で固定しておくこと。また、横倒れ防止のため、脚立にはロープ等でつなぎを取ること。脚立間隔は1.8メートル以内とすること。 |
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○ 足場の使用に当たっては、次の点に留意すること。 | |||||
イ、点検・整備及び清掃を励行すること。 ロ、積載荷重を厳守し、不要材料、残材等は足場から速やかにおろすこと。 |
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○
上部と下部との同時作業を避けること。 ○ 保護帽を着用すること。また、墜落の危険性のあるところでは、安全帯を使用すること。 ○ 材料、工具等の飛来・落下に注意すること。 ○ 塗装材料等であって火災の危険性の高いものは、現場内に保管しないこと。 ○ 工具は作業開始前に点検を行い、適正に使用すること。 ○ 配線作業においては、脚立からの踏み外しに注意すること。 ○ 電工用ナイフによる切創に注意すること。 ○ 配管、衛生器具等の取付けにおいては、スパナ、パイプレンチの締外しによる反動に注意すること。 |