(平成25年7月1日 自主検査指針公示第19号により廃止) 1.2 油圧装置
検査項目 |
検査方法 |
判定基準 |
||
1.2.1 油圧装置 |
(1) 作動油タンク | [1]
油量及び油の汚れの有無を調べる。 ただし、メーカー指定のオイル管理を行っている場合は、この検査を省略してもよい。 [2] 取付け部、外周壁面の溶接部及びカバー、継手、油面計等の接続部からの油漏れの有無を調べる。 加圧式タンクの場合は、エア漏れ(安全弁を含む)の有無を調べる。 [3] ブリーザーの目詰まりの有無を調べる。[4] ブラケットの取付け状態並びにボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1]
油量が適正で、著しい汚れがないこと。 [2] 油漏れ又はエア漏れがないこと。 [3] 目詰まりがないこと。 [4] 取付けが適正で、ボルト及びナットの緩み又は脱落がないこと。 |
|
(2) フィルター ・サクションフィルター ・リターンフィルター ・ラインフィルター |
[1]
フィルターエレメントを取り出し、汚れ、目詰まり及び損傷の有無を調べる。 ただし、カートリッジ式でメーカー指定の時間管理を行っている場合は、この検査を省略してもよい。 [2] フィルターケース、取付けフランジ、パイプ等からの油漏れの有無を調べる。 |
[1]
汚れ、目詰まり又は損傷がないこと。 [2] 油漏れがないこと。 |
||
(3) 配管 (ホース類、高圧パイプ) |
[1]
き裂、損傷、老化、ひび割れ及びねじれの有無を調べる。 [2] 継手部からの油漏れの有無を調べる。 [3] 取付け状態並びにボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1]
き裂、損傷、老化、ひび割れ又はねじれがないこと。 [2] 油漏れがないこと。 [3] 取付けが適正で、ボルト及びナットの緩み又は脱落がないこと。 |
||
(4) 油圧ポンプ (駆動装置を含む。) |
[1]
パイプ及びホースとの継手部並びにシール部からの油漏れの有無を調べる。 [2] 作動させて無負荷及び負荷状態における異常振動、異音及び異常発熱の有無を調べる。 [3] 負荷をかけ、負荷時の吐出量及び吐出圧力を調べる。 ただし、[2]項の検査で異常がない場合は、この検査を省略してもよい。 |
[1] 油漏れがないこと。 [2] 異常振動、異音又は異常発熱がないこと。 [3] メーカーの指定する基準値内であること。 |
||
(5)HS用ポンプ付弁 | a ポンプコントロール弁 | [1]
前進、後進及び中立の切換えが円滑に行えるかを調べる。 [2] 中立位置の適否を調べる。 [3] 接合部及びシール部からの油漏れの有無を調べる。 |
[1]
切換えが円滑であること。 [2] ポンプの中立位置と一致し、中立位置で機械が静止していること。 [3] 油漏れがないこと。 |
|
b プレッシャーオーバーライド | [1]
規定の負荷力をかけ、ポンプの吐出量を調べる。 [2] 接合部からの油漏れの有無を調べる。 |
[1]
吐出量が0になること。 [2] 油漏れがないこと。 |
||
(6) 油圧モーター | [1]
パイプ及びホースとの継手部並びにシール部からの油漏れの有無を調べる。 [2] 作動させて無負荷及び負荷状態における異常振動、異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
[1] 油漏れがないこと。 [2] 異常振動、異音又は異常発熱がないこと。 |
||
(7) 油圧シリンダー | [1] 作動状態を調べる。 [2] 数回伸縮させた後、シール部等からの油漏れの有無を調べる。 [3] 負荷をかけて静止させ、シリンダーの伸縮量を調べる。 [4] シリンダーチューブ及びロッドの打こん、き裂、曲がり及び擦り傷の有無を調べる。 |
[1]
円滑に作動すること。 [2] 油漏れがないこと。 [3] メーカーの指定する基準値内であること。 [4] 打こん、き裂、曲がり又は擦り傷がないこと。 |
||
(8) 方向制御弁 ・コントロール弁 ・パイロットコントロール弁等 |
[1]
スプールの作動状態を調べる。 [2] 油漏れの有無を調べる。 [3] 取付け状態を調べる。 |
[1]
円滑に作動すること。 [2] 油漏れがないこと。 [3] 適正であること。 |
||
(9) 電磁弁 | [1]
作動させて異音及び異常発熱の有無並びに作動の適否を調べる。 [2] 油漏れの有無を調べる。 |
[1]
異音又は異常発熱がなく、正常に作動すること。 [2] 油漏れがないこと。 |
||
(10)
圧力制御弁 ・リリーフ弁 ・減圧弁 ・シーケンス弁 ・カウンターバランス弁 ・アンロード弁 ・ブレーキ弁 等 |
[1]
アクチュエーターを作動させるなどして負荷をかけ、作動の適否を調べる。 [2] 本体、配管及び継手部からの油漏れの有無を調べる。 |
[1]
正常に作動すること。 [2] 油漏れがないこと。 |
||
(11)
流量制御弁 ・絞り弁 ・フローコントロール弁 ・デバイダー弁等 |
[1]
アクチュエーターを作動させ、作動の適否を調べる。 [2] 本体、配管及び継手部からの油漏れの有無を調べる。 |
[1]
正常に作動すること。 [2] 油漏れがないこと。 |
||
(12) 逆止め弁 ・チェック弁 ・パイロットチェック弁 ・シャトル弁 等 |
[1]
アクチュエーターを作動させ、作動の適否を調べる。 [2] 本体、配管及び継手部からの油漏れの有無を調べる。 |
[1]
正常に作動すること。 [2] 油漏れがないこと。 |
||
(13) オイルクーラー | [1]
暖機運転の後、油温の適否を調べる。 [2] フィンの目詰まり並びにパイプの変形及び破損の有無を調べる。 [3] クーラー本体及び配管接続部からの油漏れの有無を調べる。 [4] ファンベルトのたわみを調べる。 [5] ベルトの損傷及び摩耗の有無を調べる。 [6] 電動式にあっては、モーターの異常振動、異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
[1]
冷却効果が適正であること。 [2] 目詰まりがなく、有害な変形又は破損がないこと。 [3] 油漏れがないこと。 [4] メーカーの指定する基準値内であること。 [5] 損傷及び著しい摩耗がないこと。 [6] 異音及び異常発熱がないこと。 |
||
(14) アキュムレーター | [1]
アクチュエーターを作動させ、作動速度等の異常の有無を調べる。 [2] 配管、ホース等の振れ及び異音の有無を調べる。 [3] ガス封入圧を調べる。 ただし、[1]項の検査で速度の異常がなく、[2]項の検査で異常がない場合は、この検査を省略してもよい。 |
[1]
正常に作動すること。 [2] 振れ又は異音がないこと。 [3] メーカーの指定する基準値内であること。 |
||
(15) 回転継手 ・センタージョイント ・スイベルジョイント |
負荷をかけた状態で回転させて回転の状態及び油漏れの有無を調べる。 | 円滑に回転し、油漏れがないこと。 |