労働災害防止計画の策定について

　今般、平成15年度を初年度とする労働災害防止計画が別添のとおり策定され、本日公示されたところで
ある。
　厚生労働省は、昭和33年以来、9次にわたって労働災害防止計画を策定し、これに基づき種々の対策を
強力に推進してきたところである。その間、労働災害は長期的には減少してきているが、今なお、年間約
55万人もの労働者が被災し、また死亡災害についても2,000人を下回るようになったものの、千人台での
後半で推移していることから、その減少傾向を堅持しつつ、より一層の減少を図るための努力を傾注しな
ければならない。
　本計画は、このような労働災害の動向を踏まえつつ、企業における事業活動の見直し、就業形態の多様
化、雇用の流動化等労働者を取り巻く社会経済の変化に対応し、労働者の安全と健康を確保すべく策定し
たものであり、今後5年間にわたる労働安全衛生行政の指針となるものである。
　以上の趣旨を踏まえ、本計画の効果的な推進に万全を期されたく、命により通達する。