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改正履歴
このたび、産業安全研究所の指導のもとに別添組立図のような作業床を有する一側足場(布板一側足場)
が開発されたのでお知らせする。
本足場は、木造家屋建築工事等の外部足場として使用される場合に、墜落防止上有効であると思料され
るが、その構造の特異性にかんがみ、製造および使用にあたって、特に別添「布板一側足場の製造および
使用にあたっての留意事項」に示すところによることが必要であると考えられるので留意されたい。
別 添
布板一側足場の製造および使用にあたっての留意事項
1 布板一側足場は、建地、布板、支持金具、方づえ金具、ベース金具および壁つなぎ用金具で構成する
ものとする(図−1参照)
2 建地は、鋼管(JISG−3444 3種(STK51)、外径48.6mmφ厚さ2.4mm)とするものとする。
3 布板は、幅25cm以上30cm以下とし、その両端部は、支持金具および方づえ金具(筋かいとみなす。)
を取付けられるものとする。
4 支持金具は、布板を確実に支持でき、かつ、建地にクランプ等により固定できるものとする。
5 方づえ金具は、建地と布板を斜めに確実に連けいできるように、一端を建地にクランプ等により固定
し、他端を布板に取付けられるものとする。
6 ベース金具は、単管足場用のものを用いることとする。
7 建地間隔および層間隔は、1.8m以下とする。ただし、足場が2層である場合に、第一層の高さは2
m以下とすることができる。
8 足場は、5層(9m)以下とする。ただし、本足場(二側足場)を設置することが困難な場所にあっ
ては9層(16.2m)以下とすることができる。
9 壁つなぎの間隔は、上下方向、水平方向とも3.6m以下とする。
10 図−2におけるAB間は25cm以下、AC間は20cm以上の寸法とする。
11 布板および支持金具は、150kgの荷重に対して十分に安全なものとする。
12 方づえ金具(布板への取付部を含む。)の引張強度は、450kg以上とする。
13 壁つなぎ用金具(建地への取付部を含む。)の引張強度および圧縮強度、500kg以上とする。
14 積載荷重は1スパンあたり150kg以下とし、同時に3層以上にわたり積載しないものとする。
15 足場が6層または7層のときは、最下層および最上層の各スパンに斜材を設け、8層または9層のと
きは最下層、中間層および最上層の各スパンに斜材を設けるものとする。(図−3(イ)、(ロ)参照)
16 支持金具、方づえ金具、壁つなぎ用金具および斜材に用いるクランプは、250kg・cm程度のトルクで
締付けるものとする。
17 布板上の約90cmの高さに堅固な手すりを設けるものとする。
18 足場には、幅30cm以上、踏さん間隔40cm以下のはしごを設けるものとする。